エーテル化でんぷん
導入される官能基はいろいろあり、親水基を導入して水溶液中での安定性を図るもの、疎水基を導入してでんぷん皮膜を耐水化させるもの、あるいは親油基となるもの、そしてイオンを導入してイオン性を高めるものなどができます。 |
|
カルボキシメチルでんぷん(CMS)
でんぷんグリコール酸ナトリウムとも呼ばれ、日本では食品添加物として認められています。反応を進めることにより、糊化開始温度が下がり、やがて冷水に可溶となり、その溶液は透明で高粘度の構造粘性を示します。また、乳化力と保護コロイド性を有すとともに、ある種の金属塩や酸類を作用させることにより皮膜を不溶化することができます。 |
ヒドロキシアルキルでんぷん
糊化開始温度が低く、その溶液はノニオン性を示し安定性に富み、透明で老化しにくく、加えてpHの影響を受けがたく透明でしなやかな強いフィルムを形成します。ラテックスやカゼイン、PVA、ワックス、酢ビエマルジョンおよびその他の樹脂との相溶性も良好です。 |
カチオンでんぷん
でんぷん分子中に1、2、3級アルキルアミンまたは4級アルキルアンモニュウム塩を導入したもので、陽性に荷電しているためカチオンでんぷんとも呼ばれ、電気的に陰性である繊維やパルプに対して大きな結合力を有します。凝集性が向上するので、作業性がよく、廃水のBODの問題解決にも有効です。 |
エステル化でんぷん
でんぷんに有機酸、無機酸またはその塩類などを反応させることにより、種々の官能基を結合させたエステル化でんぷんが得られます。 |
|
酢酸でんぷん
電気的に中性で透明な安定性のある溶液をつくります。また、乾燥フィルムは透明で光沢があり、柔軟性に富み、他の有機高分子との相溶性も優れています。 |
リン酸でんぷん
反応が進むにつれて糊化温度が低くなり、安定性のある溶液を作ることが出来、凍結解凍を繰返してもゲル化を示さなくなります。溶液はアニオン性の高分子電解質で乳化、保護コロイド性があります。日本では食品添加物として認められ、食品増粘剤としても使用出来ます。 |
オクテニルコハク酸でんぷん
でんぷんに無水オクテニルコハク酸を反応することにより親水基と疎水基の共存した状態となり、従って、この溶液は乳化力に非常に優れ、乳化安定剤として使用可能です。また、粉体は流動性のある性質があります。 |
架橋でんぷん
2ヶ所以上のでんぷんの水酸基間に多官能基を結合させた誘導体で、わずかな架橋により加熱時の膨潤と溶解が抑制され、架橋が進めば加圧下でも溶解が困難となります。その結果、耐熱、耐薬品、耐せん断性に優れた糊液や皮膜が得られます。 |
グラフト共重合
でんぷんに他の有機高分子物質、例えばポリアクリルアマイド、ポリアクリル酸、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルニトリルなどを化学的に結合したものです。すなわち枝別れ部分に付加された異種高分子の特性が、でんぷん特性とは別に付与され、新しい高分子の加工でんぷんとなります。 |